日本の大手企業・電通。
長時間残業が原因で過労自殺した高橋まつりさんの死は、2016年10月。聞くに新しいですね。
一人の社員の『死』を経験した電通ですが、今もなお社員たちは長時間残業の中、過酷な労働環境で働いているというニュースが入りました。
- 電通はなぜ違法残業を続けなければならないのか?
- 『ブラック企業』ともいわれている電通の口コミや評判は?
気になったので調査してみました!
※記事内容に至らぬ点も多々あると思いますが、もしよろしければ、みなさまの意見をコメントいただけると幸いです。
【目次】
電通が違法残業を続けざるをえない理由は?
電通が、というよりも、恐らく日本全体として長時間残業をしている企業で溢れている。
しかし、3年前におきた長時間労働が原因による過労自殺。
これを受けて電通は社員たちに長時間残業をさせないために労働環境の変化が問われ、改革してきたはず。
しかし2019年9月4日付で見つかっているだけで
- 労基法違反2件
- 安衛法違反が1件
と見つかり是正勧告を受けていた。
おそらくこれは、『見つかっているだけ』の件数であり、実際はもっと悲惨なのではと予想できる。
ではなぜ電通はこんなにも残業時間が多くなり、違法残業をやめることができないのでしょうか??
電通ってどんな会社?仕事内容は?
そもそも『電通』ってどんな会社なんでしょう?
大手広告代理店といわれていますが、どんな仕事をされているのか、実はよく知らない方も多いのではないでしょうか。
私なりの『電通』という会社の解釈をお伝えいたしますね。
電通とは、簡単に言うと『広告』することの何でも屋!
例えば、ある企業が何か最高の商品を作ることができたとします。
この商品を売り出したい!と思った時、では、どのように世間に売り出せば『ヒット商品』となるのでしょう??
- この商品を買いたい人たちってどんな人たち?
- どんな広告を出す?CM?TV?雑誌?ネット?イベント企画しちゃう?
- 広告してくれる媒体にはどうやってお願いする?
- だれかスポンサーがついてくれたらいいなぁ
- どういった内容の広告が良い?
- 商品のイメージアップのためには、どの女優を起用する?
- キャッチフレーズは?
といったように、様々な視点を考え、調査し、広告を作り、世の中に公表するといった一連の流れが必要です。
これを、自社内ですべて行うのって、かなり大変。
そういう時に、手助けしてくれるのが『電通』。
- マーケティング
- クリエーティブ
- プロモーション
- メディア
- コンテンツ
- PR
- グローバル・ビジネス
- ラボ/プロジェクト
といった、『広告』するために必要な調査・制作・発表を幅広い視点でサポートしてくれるのです。
広告に関する知識・経験を兼ね備え、企業が手伝ってほしいことをなんでもサポートしてくれるので、何でも屋さん。
広告業界の中でも特に、TV業界に強いと言われていますね。
例えばどんなことをしてきたか…
電通がかかわった有名広告
- 選挙の広報
- オリンピック
- FIFAワールドカップ
- JR東海「そうだ 京都、行こう」
- サントリー「角ハイボールがお好きでしょ。」
- nepia「鼻セレブ」
- ミスタードーナツ「ポン・デ・ライオン」
- きのこの新生活習慣「菌活」
どれもみなさん、一度は目にしたことがありませんか?
そして、心に残る何かがありませんでしたか?
そんなわけで、我々が普段目にしたり、耳にしたりすることのあるすべての広告・メディアの多くに関わっているのが電通。
1901年に創業され、現在すでに100年以上経つ中で、電通は現在世界最大手の広告代理店となっているのです。
どうして残業が多いの?
では、どうして『広告』の何でも屋さんは残業が多いのでしょうか?
その答えは、
何でも屋さんだから。
…。よくわかりませんね。笑
「電通」という会社が行っている仕事内容が幅広すぎていまいちよくわかりにくいことからもわかるように、本当に幅広く何でも仕事をしてくれる。
電通はお客さん(企業)に対して、忠義を徹底的に尽くす。
たとえば、契約を結んでいるAという会社が大きな不祥事を起こしてしまったとしましょう。
さぁ、企業Aはどうする?
企業イメージを少しでもダウンさせないために、できるだけ早く謝罪会見を行ったりしますよね。
この時、電通がサポートに入るとしたら……
企業Aの謝罪会見のために、どんな服装で、どんな出で立ちで、どんな言葉で伝えるといいのか?どこのメディアに来てもらう?
リハーサルを繰り返し、過去の謝罪会見のデータを振り返るなど、徹底的に企業A好感度アップのサポートに入ってくれる。
とすると、想像できるのは『平日日中の労働時間だけでは絶対に終わらない』。
これは一つの例にすぎませんが、このように電通はお客さん(企業)のために、本当にたくさんのことをしてくれる。
そのためには、電通社員は、時間がいくらあっても足りない。
といったところなのかなぁと感じます。
電通が実施している労働環境改革って何??
とはいえ、電通が残業を推進しているかどうかは別問題。
2016年10月に、電通社員の高橋まつりさんが長時間労働による過労自殺をされたことを受け、電通社内では『労働環境改革』というものが行われている。
表面的には、きちんと改革がされている。
なんと、この2年間で実施された施策は250。
たとえば…
- 社員との対話促進
- 自律的取組みを推進する休暇制度
- バイタリティデザイン
- ご家族の心配を減らします
- 22時以降の仕事を“禁止”する「全館消灯」
- ハラスメントのない職場をつくります
簡単に言うと、働く人たちが健康に気をつけながら効率よく仕事をできる環境を会社全体で整えたということ。
電通ほどの大手企業ですと、優秀な社員さんが多く、大きい仕事も多く、やる気で溢れた社員さんもたくさんいるはず。
しかし、頑張りすぎてしまう現状と、頑張らざるを得ない環境と両方の問題がある。
この『環境』の部分を改善させることで、社員一人一人の健康衛生も改善し、さらなる企業貢献をはかってもらう仕組みをつくっているというのです。
会社側がきちんと枠を作ってあげることで、社員が休みを取りやすくなり、残業も減り、パフォーマンスも向上する。
らしい。
ブラック企業大賞『電通』の長時間残業に対する口コミ・評判は?
キャリアの話。高橋まつりさんの過労死で問題になった電通。大手と言っても代理店業の売上が大きいので、どうしても顧客のスケジュールに合わせなければならない。結果、残業や時間外労働が増えてしまう。残業の概念なしで働いてる仕事好きが多いからすぐに変わるのは難しそう#違法残業#電通#過労死
— 善(ZEN) @ヘッドハンター【年収1000万以上案件メイン】 (@hoshi16581639) December 5, 2019
電通さんは、オイラみたいな社外の人間を呼び出して
「今度、●●の仕事をかけたプレゼンあるから企画出して。あ、プレゼンの日もよろしくね」みたいな話を投げてきて、企画料払わず、プレゼンの当日拘束された日当や交通費も払わず、仕事が落とせてもありがとうのお礼の言葉もなく、続— 松沢直樹 Naoki Matsuzawa@Writer (@naoki_ma) December 2, 2019
最近電通からの転職者が増えてるらしい。残業代出にくくなった割に会議室自分たちで借りて自主残業という名の強制残業させられたら割に合わないわな(笑)おやじのチンポ舐めて数千万の案件取る世界も残ってるし。Digitalは人材価値としてイマイチだし。
— M*ike (@Mike01815181) December 3, 2019
違法残業なんて電通は酷い会社だって言われてるけど、未だに多くの会社で行われている「残業時間を15分とか30分単位で切り捨て」は歴とした違法行為なので、みんな酷い会社で働いてるんですよ
— うにたんはツイッター社のお金で焼肉が食べたい (@tana_p) December 5, 2019
どうも残業を大前提としなければ、仕事が回らない程の量が電通本社にはあるらしいな。良かったじゃないか。それだけあるなら、政府や自治体は電通への発注をストップすべきだろう。電通社員の過労死を防ぐ為、政治や自治体は積極的に対応すべきだな。
主権者としても、税金で過労死出す訳にはいかん。 https://t.co/mV0Ln6YoqM
— ごく普通の会社員 (@tryshd) December 5, 2019
電通のインターネット広告の部署の200人くらいの局会で流すプロモーションビデオを作ってたんだよね
この局の役職者たち十数名を撮影して各々のコピーを考えテロップ入れて、うちらの局サイコー!みたいな。
徹夜でやるほどの通常業務も合わさり学園祭の前夜のような毎日で心も身体限界だったんだよ。 https://t.co/FcX7klJcNZ— 高橋 幸美 (@yuki843003) December 2, 2019
正直違法残業で死者が出て罰金数十万とかあまりにもばかげているとしか思えん。
違法残業による過労死なんて、ほぼ故意な殺人と観ても変わりない。
電通位の企業なら数十万なんて端金だろうからはっきり言って無意味。
悪質な違法残業は企業活動1年停止位はやらんと、— セミ雲 (@se3to9mo) December 4, 2019
実際に、私の従妹は電通の社員。
めちゃくちゃいい子で、人思い。
お勉強もできて、明るくて、やる気で溢れて、同年代からも年上の方からも好かれるタイプの女の子。
これまでは親戚の集まりも欠かさず顔を出していた彼女ですが、電通に勤めてからは「仕事で来れない」とか「このあとまた仕事に行ってくる」と常に仕事が隣り合わせ。
ふっくらした体型も、気づけば洗練された女性のボディライン…。
彼女の場合、仕事に対する辛さ・きつさは出しておらずやりがいを感じているように見えますが、はたから見たら「働きすぎだなぁ」「若いからこそできることだなぁ」なんて思ったり。
高橋まつりさんの死後、会社内での残業や休日出勤に制限が出ても、仕事が減ったというわけではない。
違法残業が続くには、電通という会社の良いところでもある『何でも屋さん』としての在り方の根本的な改革が必要なんだと思う。
とはいえ、電通という会社にお世話になっている企業が多いのも事実。
本当に助かっているのも事実。
どのようにしていくべきかは、日本全体の課題なのだと思う。
個人的には、『7時間睡眠必須』というルールを作ってほしいです。笑
まとめ
業界の最大手、電通さん。
私たちの生活に切ってもきれない縁の電通さん。
どうか先陣を切って、働き方改革を進めてくれたら…日本が変われるね!
よろしくお願いいたします!