吉本興業の小籔千豊さんが起用されたポスターの契約金が4070万円。
この金額を見ただけで、愕然。
そもそもどうして、吉本興業のお笑い芸人さんが『人生会議』というちょっと重いテーマのポスターに起用されたのでしょうか?
調べてみたら、小藪さんとお母さんのエピソードが関係しているようです。
キーワードは『プリン』!
というわけで、今回は
『人生会議』のポスターとは?
吉本興業・小籔千豊さんがポスターに起用された理由は?
について調査しましたので、シェアいたします~!
厚労省『人生会議』のポスターとは?4070万円!
吉本興業のお笑い芸人、小籔千豊(かずとよ)さんが苦しそうな表情で患者を演じている厚生労働省の啓発ポスターが批判を浴び、同省が自治体への発送をやめた問題をめぐり、野党が28日の国会で追及した。同省は契約価格が4070万円だったことを明らかにした。SNSでは発送中止後も、ポスターをめぐる議論が収束していない
引用:Yahoo!ニュース
厚労省が先日つくった『人生会議』のポスター。
このポスターの4070万円という委託金に、批判が殺到しておりますね。
もう皆さん、ポスターは拝見しましたか?
このポスター、私は賛成。確かに否定的に思うかもしれないが気切、胃瘻or胃癌とかの写真は使えないし。
本人や家族で話し合って、ゴールは決めたら良い。そのゴールに医療者は共に歩めばよい。
人生会議、炎上でもなんでも広まってほしい。無知で色々言ってる人が1番寂しい。 pic.twitter.com/1sMeOmMcZA— Mitsu@看護学部教員 (@mzdsdzm) November 27, 2019
人生会議って、
もし、自分自身が事故や病気に合い、意思表示すらできなくなった状態になる前に、自分が望む最期はどのような形なのかを、事前に家族やケアしてくれる専門職の方々と話し合っておこう!
ということ。
最後まで私らしい人生を送りたい!
という終末期問題ですね。
人生会議に記載されている言葉を読んでいると、言わんとしていることがなんとなくわかります。
まてまてまて
俺の人生ここで終わり?
大事なこと何にも伝えてなかったわ
それとおとん、俺が意識ないと思って隣のベッドの人にずっとしゃべりかけてたけど全然笑ってないやん。
声は聞こえてるねん。
はっす!
病院でおとんのすべった話聞くなら家で嫁と子どもとゆっくりしときたかったわ
ほんまええ加減にしいや
あーあ、もっと早く言うといたらよかった!
こうなる前に、みんな「人生会議」しとこ
~命の危機が迫った時、思いは正しく伝わらない。~
いつ、どんな状況で、意思表示ができなくなるかはわからない。
その状況になってからじゃ遅い!
自分がこうしたい!と思っていることは、身近な人に伝えておかなくては叶えてもらえるとは限らない。
厚労省が、一般市民にわかりやすく訴えるためのポスターなのですね。
小籔千豊が『人生会議』ポスターに起用された理由は?
しかし、なぜ、人生会議のポスターに吉本興業の小藪氏なんだろう??
どうしても、人生を終えようとしている終末期の方と、お笑い芸人の小藪千豊さんが結びつかない方も多いですよね。
そこで、調べてみたら、こんなツイートが目に入りました。
表情はともかく小藪を起用したのには理由がある #スッキリ pic.twitter.com/h4w8Lc8PFi
— …… (@1il1il1illlll) November 27, 2019
要約してみると、
小藪と病気で亡くなったお母さんとのエピソードにあるようです。
病気で倒れ、モルヒネを打って意識がもうろうとしている途中で母が口にした言葉
「プリンが食べたい」
その言葉の裏には、それまで母との関係が良好とは言えなかった小藪が、人生の終わりを迎えようとしている母との時間を過ごすうちに、母の大切さを認識。
しかし、小さな母の希望を叶えてあげられることなく、恩返しをする前に、母は天国へ旅立ってしまった。
母がプリンを大好きだと知っていたのにこれまで買ってこなかった。
大事な人が亡くなってからでは遅い。
人を笑わすことが職業のお笑い芸人である小藪さんですが、お母さんが亡くなった後、ラジオやメディアで口にしている『家族と話すことの大切さ』。
自身の後悔の念を忘れないために、そして他の方々が同じ後悔をしないために、「プリン」という曲の作詞をし、CDまで発売。
「大事な人が明日死ぬかもしれないというつもりで、相手を大事にしよう」と小学校などでの講演会も行っていらっしゃるとか。
ここまで聞くと、厚労省が『人生会議』のポスターに小藪千豊さんを起用した理由が納得いきます。
日本最大手の吉本興業のお笑い芸人さんが訴えるからこそ、身近で、心にしみるものがある。
そんな気がします。
まとめ
厚労省が『人生会議』の普及・啓発のために公開した、小藪さんのポスター。
残念ながら、患者団体や一般の方々から批判が出て公開停止となっておりますが、厚労省がわたしたちに伝えたいと思っていることには、共感ができます。
ただ、値段には共感できないけど。笑
※小藪さんが受け取ったギャラについてはこちらをどうぞ。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!